ジャクソン法(JSP)による状態遷移設計
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概要
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近年,ソフトウェアの要求分析法として,解法を考える前に問題そのものを集中して分析する「プロブレムフレーム」が注目されている.事務処理向けの手法として有名なジャクソン法(JSP)は,その中で「変換フレーム」向けに位置づけられ,入出力データ(順ファイル)の構造の対応関係をもとにプログラムの構造を決めることにより,もとの問題を反映した理解しやすいプログラムを得る手法である.本論文では,JSPを「振舞いフレーム」の状態マシン設計に適用することを試みる.JSPの入出力データの代わりに制御される装置群を,データ構造の代わりに各装置の仕様となる状態マシンを,データ構造間の対応関係の代わりに装置状態の関係を定め,それから制御システムの状態マシンを合成する手法を提案する.本手法により,JSPと同様にもとの問題(制御される装置群とそれらの振舞いに対する要求)を反映した理解しやすい,かつ処理漏れのない状態マシンを半自動的に得ることができる.
- 2009-12-15
著者
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