アノニマイズされた行動履歴に基づく行動パターン検索方式の提案
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概要
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今日,ユビキタスコンピューティング環境の整備は急速に進んでいる.その中でも特に位置情報の取得の容易性は,GPS付き携帯電話に代表されるようなデバイスの普及によって非常に高くなっている.また,UGC(User-generated Content)と呼ばれる新しい種類のサービスの登場により,緯度・経度などのデータが含まれた位置情報付きのコンテンツが増加の傾向にある.このような状況の中,行動履歴を用いた新しいコンテンツを検索するシステムは,ユーザの好みを反映したサービスを提供することにより利便性の向上が期待できる.しかしながら,位置情報付きのコンテンツは個人情報となるためにプライバシ保護の対象となる.本論文では,緯度・経度などの行動履歴をプライバシ保護された行動パターン「アノニマイズド行動パターン」に変換し,この行動パターンを用いて似た行動パターンのユーザを探す行動パターンの検索方式を提案する.本方式の評価にあたっては36名の被験者の行動履歴(位置・時間・性別・年齢・行動の状態)を用いて匿名性と情報検索精度に関して考察した.その結果,本方式が有効に機能するための条件を明らかにした.
- 一般社団法人情報処理学会の論文
- 2009-04-15
著者
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