将来の無線通信システムの発展の方向性に関する一考察(符号化,変復調・信号処理技術及び一般)
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概要
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1979年に自動車電話として移動通信が開始されて以来、我が国の無線通信はネットワーク内での利用から、ユーザに直接使われる通信手段へと方向を変えて発展してきた。現在、我が国では、携帯電話、無線LAN、衛星通信など、多くの無線通信システムは、ユーザのネットワークへのアクセス手段としての利用が中心となっている。無線通信システムは、これまで、有線ネットワークのブロードバンド化の進展にあわせて「高速化、大容量化」を指標として、通信の量的拡大を目指して発展してきた。しかし、光通信においては100Gbit/sイーサネット、無線通信ではGbit/sを超える移動通信システムや無線LANが実現されることが現実味を帯びてきており、将来の無線通信システムの発展の方向性について考えてみる時期に来ていると思われる。本講演では、セルラーや無線LANなどの移動通信システムを中心に、有線(光)通信システムの発展と対比させて、無線通信システムのこれまでの発展を振り返る。また、筆者が携わったワイヤレスATMの研究開発における経緯を踏まえて、無線通信システムの発展におけるアプリケーションの重要性について指摘する。最後に、将来の無線通信システムの発展の方向性について考察する。
- 2010-06-03
著者
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