ネコノミの微細構造
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
ノミはノミ目(Siphonaptera)に属する昆虫で,現在までに世界中で約2,000種,日本から8科71種が記録されている。ノミは主に哺乳類に寄生し,その血を吸うことで生活するが,一部は鳥類に寄生する種もある。本邦では昔は人を宿主とするヒトノミ(Pulex irritans)が多くみられたが,戦後の生活の欧米化,衛生レベルの向上に伴い,現在はほとんど見られず,代わりによく見かけるのはネコやイヌを主な宿主とするネコノミ(Ctenocephalides felis)である。核家族の増加につれ,ネコやイヌなどをペットとして飼育する家庭が増える一方,捨てられたネコや犬も増加する一途で,これらの野良ネコや野犬に大体ネコノミが寄生している。現在,人間を襲うノミはほとんどネコノミであると言われる。本文では,ネコノミの微細構造について電子顕微鏡写真を中心に論述する。ノミは完全変態の昆虫で,その生活史は卵,幼虫,蛹,成虫の4段階に分けられる。
- 日本家屋害虫学会の論文
- 2000-06-30
著者
関連論文
- 休眠性蚕卵の非休眠化に伴う卵内電位の変動
- 家蚕雌蛹へのEGTA投与が産下卵の休眠性に及ぼす影響
- 休眠性蚕卵の非休眠化に伴う卵内カルシウム量および存在状態の変化
- クマネズミとドブネズミに対する超音波防鼠器の効力試験
- セスジユスリカの微細構造
- 腹走神経索が切断されたワモンゴキブリ雌成虫の産卵状況
- 精巣または貯精嚢を摘出した雄ワモンゴキブリが配偶の産卵におよぼす影響
- 配偶がワモンゴキブリ, クロゴキブリ及びチャバネゴキブリの産卵に及ぼす影響と単為生殖の可能性
- 家蚕休眠性卵の非休眠化におよぼすコロナ放電の影響
- オオチョウバエ成虫の微細構造
- オオチョウバエの卵,幼虫および蛹の微細構造
- ダニの微細構造
- カの卵,幼虫および蛹の微細構造
- カ成虫の微細構造
- ネコノミの微細構造
- 桑の花成に及ぼすジベレリンの影響
- アロエの成分,効用およびアロインの除去