土壌処理剤に関する研究(第2報) : 薬剤の半減期および移行性(薬剤,シロアリ特集号)
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概要
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1 ) クロルデンの半減期は,約400日(13.3ヶ月)であった。2)土壌処理後70日間経過した場合の,クロルデンの垂直方向の分布は,地表面より深さ4cmまでに残留量の約98%が存在し,6cm〜29cmの深さでは検出されなかった。3) イソキサチオンおよびクロルピリホスの半減期は,それぞれ約80日および約100日であり,クロルデンに比較して土壌中での残留性が低い。4)クロルデン乳液を用い,水に伴う下方への移行を調べた結果,土壌粒子の粒径が細かい方が移行量が少なかった。これより,比表面積の大きい土壌ほど,クロルデンの移行性が大きくなるものと考えられる。5)クロルピリホス乳剤を用い,水に伴う下方への移動を調べた結果,土壌中に含まれる有機物量が多いほど,また,シルト以下の粒径の細かい土壌粒子の占める割合の多い土壌ほど,移動量は少なくなり,クロルピリホスの土壌中での移行性が,土壌の有機物含有量および比表面積に影響されることが明らかになった。6)イソキサチオン乳剤を用い,水に伴う下方への移行性を調べた結果,土壌の有機物含有量および粒径分布との関係で,明らかな関係を見出すことはできなかった。
- 日本家屋害虫学会の論文
- 1989-03-10
著者
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