炭素系材料の応用によるシロアリ防除(第2報) : 木材腐朽菌に対する炭素系材料の作用機構(化学物質)
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概要
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炭素系材料層による木材腐朽菌の生育阻害は,著しく大きく,また,粒度を小さくするとその効果が増大すると考察された。なお,炭素系材料に接触しなくても菌の生育が阻害されたが,これは菌叢付近の培地の栄養素が吸着されるためと考えられる。炭素系材料の濃度が高く,量が多いほど菌の生育が阻害されたが,カワラタケでは抑制効果が認められるのに反して,オオウズラタケでは炭素系材料の表層部にも菌糸が発育することが分った。炭素系材料の薬剤への影響について,抗菌剤と活性炭を混合すると,薬剤が活性炭に吸着され効力を失うことが明らかになった。したがって,薬剤と炭素系材料は,混合しないで処理することが必要と考えられる。
- 1990-11-30
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