インドネシア,スラウェシ産セセリチョウの1新種と1新亜種
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概要
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Halpe albicilia n. sp. 今までスラウェシからは2種のHalpe (H. beturia, H. damar)が知られていた.新種H. albiciliaは外見上両者にたいへんよく似ており,また,H. beturiaとH. damarの個体変異がはげしいため,同定は困難である.H. albiciliaはその名のごとく縁毛が白いことで他の2種と区別できる.しかし,雄交尾器を調べるのが確かである.雌は未和.Halpe内での系統関係は今のところ不明である.Choaspes hemixanthus wallacei n. ssp. EVANS(1949)は,Choaspes hemixanthusを4亜種に分けた(ssp. furcatam ssp. cora, ssp. mona, ssp. hemixanthus),前2亜種と後2亜種の間には形態的(主に斑紋)及び分布の地理的不連続性がある.このため,これらの亜種を独立種として扱うべきであるという意見もある.新亜種C. hemixanthus wallaceiは,この形態的及び分布の地理的不連続性をうめる.雄は未知.
- 日本鱗翅学会の論文
- 1991-12-20
著者
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