インドネシアのクラカタウ諸島およびパナイタン島で採集された蛾類
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概要
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ジャワとスマトラの間のスンダ海峡にあるクラカタウ諸島とパナイタン島で採集された蛾類12種をリスト・アップした.この報告は,クラカタウ島が1883年に大爆発を起こしてから,ほぼ100年目に当たる1982年に行われた昆虫相の回復状況の調査結果にもとづくものである.採集された蛾の種類数は少なかったものの,クラカタウ諸島から初めて記録されたものが全体の80%を占めた.このことは,ダンメルマンが調査した1931-33年以来,かなり多くの種がクラカタウ諸島に移住してきたことを示唆するものと考えられた.また,蝶の場合と同じように,蛾の種類数も,植生の遷移に伴って,今後も増加することが予想された.
- 日本鱗翅学会の論文
- 1986-02-28
著者
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