B-15 "巾集合の定理"を満たす要求定義(開発技術,B.ソフトウェア)
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概要
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ソフトウェアの開発要望は自然言語の単語や記号で表現される。この開発要望から形容詞や感動詞や接続詞など集合の元にふさわしくないものを除いた<名詞>と<他動詞>だけを残したものはそれらを元とする有限集合とみなすことができる。この有限集合は名詞と他動詞以外の形容詞や感動詞や接続詞などの単語と文法でその所在位置が関係付けられ、句読点やセンテンスや項、節、章等で分割されて構成されている。この句読点やセンテンスや項、節、章に括られた名詞と他動詞の範囲は巾集合の元(部分集合)の性質を帯びていると見なせる。この或る巾集合が他の集合と区別されて普遍的に成立する必要十分条件は、その巾集合の元(部分集合)の全てが有意であることである。しかしながら、開発要望に全ての部分集合(2^n)が有意となって現れていることは現実的にはありえない。ところで、その開発要望が表明されて存在していることは厳然たる事実である。そして、それが表明されたタイミングと場所と表明者とを加味してその開発要望を識別すれば必然的にその集合自身は有意で二つと同じ集合は存在しない。そこで、開発要望から集合の元にふさわしくないものを除いた名詞と他動詞を単一の要素からなる巾集合の元(部分集合)と考えれば、未だ表明しつくされていないその巾集合の元(部分集合)の全て(2^n)を単一の要素である名詞から導出することは巾集合の定理から容易である。つまり、数学的アプローチで完璧な要求定義が可能である。
- FIT(電子情報通信学会・情報処理学会)推進委員会の論文
- 2002-09-13
著者
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