腫瘍破裂による腹腔内出血で発症した肝血管筋脂肪腫の1例

元データ 2010-07-01

概要

症例は48歳の女性で,突然の右季肋部痛のため当院を受診した.CTにて肝S8に径6cmの腫瘤を認め,腹腔内に中等量の液体貯留を来していたことより腹腔内出血を来していたと考えられた.腫瘍は造影CTで動脈性早期濃染を伴い,MRIではT1強調画像で低信号,脂肪抑制T2強調画像で高信号であり典型的ではないが肝癌と診断した.待期的に肝部分切除を行った.病理組織学的検査では類上皮細胞のみからなる充実性,類洞状増殖を認め肝細胞癌類似の所見であったが,HMB-45陽性であることから肝血管筋脂肪腫と診断された.肝血管筋脂肪腫は血管,平滑筋,脂肪の成分をさまざまな割合で含むまれな良性腫瘍である.その多様性のため,画像・病理の診断が困難なことがある.肝血管筋脂肪腫の破裂は極めてまれであるが,術前診断が困難であること,悪性化の可能性があることなどからも,病態によっては切除の適応とすべきである.

著者

粟根 雅章 関西電力病院外科
内藤 雅人 天理よろづ相談所病院腹部一般外科
松末 智 天理よろづ相談所病院腹部一般外科
本庄 原 天理よろづ相談所病院臨床病理部
小橋 陽一郎 天理よろづ相談所病院臨床病理部
前田 浩晶 八尾総合病院外科
松末 亮 京都大学消化管外科
松末 智 天理ようづ相談所病院腹部一般外科
松末 智 天理よろづ相談所病院
松末 智 天理よろづ病院
小橋 陽一郎 天理よろず相談所病院臨床病理
本庄 原 天理よろづ相談所医学研究所病理
本庄 原 天理よろづ相談所病院医学研究所病理
橋陽 一郎 天理よろづ相談所病院病理部
小橋 陽一郎 天理よろづ相談所病院 医学研究所
小橋 陽一郎 天理よろづ病院
小橋 陽一郎 天理よろづ病院 放射線科
前田 浩晶 天理よろづ相談所病院 腹部一般外科
松末 智 京都大学消化管外科
松末 亮 国立病院京都医療センター外科

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