セール・アンド・リースバック取引の測定方法について
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概要
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本論文は,セール・アンド・リースバック取引の会計基準等の比較検討を行い,その取引の経済的実質を明らかにし,会計理論上,その妥当な測定方法を提案することを目的としている.検討の結果,セール・アンド・リースバック取引は,経済的実質の相違に基づいてつぎの3つに分類される.(1)その取引の経済的実質は,譲渡担保による資金の借入れである.(2)その取引の経済的実質は,財産の売買取引とオペレーティング・リース取引とが一体となった取引である.(3)その取引の経済的実質は,財産の売買取引と準フルペイアウトを満たすファイナンス・リース取引とが一体となった取引である.したがって,セール・アンド・リースバック取引の測定方法の妥当性については,それぞれの目的の取引の経済的実質を的確に写像する測定方法が必要である.
- 日本管理会計学会の論文
- 2001-03-31
著者
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