NICUにおける家族への看護介入に関する文献的考察
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概要
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子どものNICU入院による親子分離は,親子関係・家族関係の形成を困難にする要因の1つである。これは,健全な親子・家族形成をすすめるための看護に重要な視点となる。本研究では,NICUに入院している子どもの家族への看護介入方法とその効果について文献検討した。国内外の文献について, "neonatal intensive care unit", "family","intervention", "family care", "family support", "low birth weight child", "low birth weight infant", and"premature infant"をキーワードとして検索し,9篇の入手可能な論文で検討した。その結果,介入は出生前から退院後まであらゆる時期に実施されていた。介入方法は, (1)子どもとの初回面会前は,子どもの状態やNICUの環境について正確で具体的な情報と知識の伝達, (2)入院中は,子どもの病状,経過,個別性の理解,育児技術習得の援助, (3)退院前は,退院後の家庭生活をイメージした育児技術習得の援助, (4)退院後は,子どもの状態や育児環境に応じた育児技術支援が実施されていた。研究方法の課題としては,介入実践を報告するものが多く,介入を評価する研究は少なかった。介入の効果,一般化の可能性を評価し, NICUでの家族看護にいかせるような研究が今後必要である。
著者
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