大阪湾奥部の循環流とリンの循環
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概要
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内湾におけるリンの循環を理解するために,夏季の大阪湾についてリン分布と物理過程との関係を同時に捉える観測を行った.成層期の大阪湾には湾を東西に二分する大規模なフロントがあり,その陸岸側の表層には,淀川などの河川系水による低密度水の存在が寄与して,直径10数kmの時計まわりの循環流がある.陸起源の栄養塩はこの循環流に乗って一旦南へ移動するが,その後再び北へ向かって輸送される.その間,昼間には無機態リンが消費されて懸濁態に転換し,夜間は動物プランクトンによる摂食と排泄および植物プランクトン自身の排泄が起こっており,昼夜でリンの形態別存在比率が大きく変動している.上層水に対する簡単なボックスモデルによってリンの収支を検討し,形態別リンについての流入,流出,消費,沈降量を求め,上昇流速,光合成量,沈降速度について検討した.
- 日本海洋学会の論文
- 1993-08-31
著者
-
湯浅 一郎
通商産業省中国工業技術研究所
-
山崎 宗広
通商産業省中国工業技術研究所
-
橋本 英資
通商産業省中国工業技術研究所
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上嶋 英機
通商産業省中国工業技術試験所
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山崎 宗広
中国工技研
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湯浅 一郎
中国工業技術研究所
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上嶋 英機
中国工業技術研究所海洋環境制御部
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橋本 英資
産業技術総合研
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