Web-テレコム連携プログラミングのためのSDKの提案と生産性評価(<特集>変革を続けるネットワークソフトウェア技術論文)

概要

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近年,電話等のテレコムサービスを3rd partyが利用するためのAPI(Application Programming Interface)とSDK(Software Development Kit)を提供・公開することで,電話系サービスとインターネット上のサービスとが融合したWeb-テレコム連携アプリケーションの創出が期待されている.しかし,どのような機能やライブラリ構成をもったSDKを提供すれば,多くのユーザによるWeb-テレコム連携アプリケーションの開発が促進されるかという点については,いまだ模索が続けられている.また,SDKを用いた場合のWeb-テレコム連携アプリケーションのプログラム生産性に関する評価がいまだ十分に行われていない.これらを踏まえ本論文では,テレコムネットワークが提供する電話系サービスに対し,主に開発者がこれを細かく柔軟に制御するため,呼オブジェクトを中心としたモデルと,主に一般ユーザ・初心者プログラマが容易にプログラムを作成するため,話者オブジェクトを中心としたモデルという二つのライブラリからなるSDKを提案する.そして,被験者による実際のプログラム作成を通じ,本SDKの生産性を評価する.
2010-04-01