Service Delivery Platformを用いたビル警報通知連携システムの開発(<特集>変革を続けるネットワークソフトウェア技術論文)

概要

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近年,テレコムネットワークがもつ呼制御等のテレコム機能をWebサービスとしてコンポーネント化し,それをインターネット上等にある様々なサービスと連携させる共通基盤としてSDP(Service Delivery Platform)の実現が期待されている.一方,ビル設備の制御・監視を行うBuilding Automation System(BAS)においても,近年oBIXなどのWebサービス仕様が標準化され,拠点またがりでビルの設備を管理・制御する広域ビル監視ネットワークの必要性が高まっている.これらを踏まえ本論文では,SDPを利用して広域ビル監視ネットワークにテレコム機能を組み込んだサービスとして,oBIXにより検知したビルの警報を契機に3rd party callで保守者とビル管理者に自動的に電話連絡するという新サービスを考案・想定した上で,SOA(Service Oriented Architecture)の概念に基づき,SIPイネーブラや認証機能などSDPを構成するコンポーネントを総合し,BASと連携するシステム構成を検討する.そして,評価実験を通じ,現実のビル設備の数や警報頻度に照らし合わせて,本システムが実用上十分な性能を有しているか評価する.また,SDPの広域ビル監視ネットワークへの適用性を,システム開発効率や柔軟性の観点から考察・検証する.
2010-04-01