想起範囲による自伝的記憶の差異 : 感情のタイプと強さによる検討
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概要
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本研究では、人が過去の出来事をどのように記憶しているか、そしてその出来事にどのように感情が関係しているかを検討した。手がかり語を用いた再想起実験を99名の女子大学生に実施した。彼女らは、10個の手がかり語をもとに、これまでの人生の範囲と、最近の一ヶ月の範囲から、個人的なエピソードを思い出すよう求められた。結果から、人生条件においては一週間後に想起されたエピソードが忘れられたエピソードより、悲しみの感情が強く、嬉しさと楽しさの感情が弱いことが示された。一方、一ヶ月条件では、一週間後に想起されたエピソードが忘れられたエピソードより、すべての感情において強い傾向があった。人はライフヒストリースキーマを再構成しながら、過去の失敗を繰り返さないようにしている可能性がある。
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