処理の深さが情緒語の記憶に及ぼす影響
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概要
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本研究では、Hertel & Parks(2002)と同様に、名詞に感情的な形容詞を付加することで刺激語の情緒性を操作し、符号化時の処理の深さが情緒語の記憶に及ぼす影響を検討した。ポジティブ語とニュートラル語とネガティブ語で同じ名詞を使用し、実験参加者に名詞のみを再生させることで感情価以外の諸属性の要因を排除し、より統制された条件で検討することを試みた。結果から、形態的処理ではポジティブ語とニュートラル語とネガティブ語の再生に差がなく、意味的処理ではポジティブ語がネガティブ語とニュートラル語より再生が少なかった。自伝的記憶処理では、刺激語の情緒性の効果が生じず、ポジティブ語とニュートラル語とネガティブ語の再生に差がないことが確認された。
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