トヨタ生産方式におけるロット生産ラインのスケジューリング
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概要
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トヨタ生産方式におけるロット生産ラインでは,生産のリードタイムを短縮するためにできるだけ小さなロットサイズで生産することに努力している.ロット生産ラインの仕掛け方法は,各部品の生産間隔においてその部品の後の生産ラインからの引き取り量ができるだけ指定された量になるようにあらかじめ生産のスケジュールを決める.このスケジュールに従って生産するときは,前回の生産開始時刻から今回の生産開始時刻までの間(生産間隔時間)に後の生産ラインから引き取られた部品の量を生産のロットサイズとする.この仕掛け方法では,生産間隔時間における部品の引き取り量がロットサイズになるので,生産間隔時間における部品の引き取り量の最大値分の在庫を前もって確保しておく必要がある.この在庫の内,指定された量を超えた分は「安全在庫」とみなすことができる.したがって,この安全在庫をできるだけ少なくする当初スケジュールを作成することが課題になる.本論文では近似解法でスケジュールを求め,このスケジュールを改善する方法を考える.ある生産間隔時間で安全在庫が必要となるとき,前の方の生産タイミングで安全在庫分の部品を生産すれば安全在庫は不要になる.そこで,この考え方に基づいた改善法を提案する.数値実験で評価すると.すべてのケースで安全在庫が不要になるスケジュールが求まり,非常に精度が良いことが示された.
- 2009-12-15
著者
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