トヨタ生産方式におけるロット生産ラインのスケジューリングとその稼動特性(理論・技術)
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概要
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トヨタ生産方式におけるロット生産ラインでは,生産のリードタイムを短縮するために段取り替え時間を短縮し,できるだけ小さなロットサイズで生産することに努力している.ロット生産ラインの仕掛け方法として発注点方式がよく知られているが,もう1つの方法がある.この方法では,各部品の生産間隔において後の生産ラインからの部品の引き取り量ができるだけ「指定された量」になるように生産のスケジュールを作成する.このスケジュールに従って生産するときは,前回の生産開始時刻から今回の生産開始時刻までの間に後の生産ラインから引き取られた部品の量をロットサイズとする.この仕掛け方法では,生産間隔における部品の引き取り量がロットサイズになるので,生産間隔における部品の引き取り量の最大値分の在庫を前もって確保しておく必要がある.この在庫の内,指定された量を超えた分は「安全在庫」とみなすことができる.したがって,この安全在庫をできるだけ少なくする当初のスケジュールを作成することが課題になる.そこで,この課題の研究を進め,近似解法でスケジュールを作成し,このスケジュールを改善する方法を提案した.本研究では,既に論文で発表した近似解法より精度の良い方法を提案する.また,提案した方法で作成したスケジュールに従ってロット生産ラインを運営する場合の稼動特性を明らかにする.
- 2012-02-15
著者
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