アートマネージメント手法による複合的鑑賞教育の有意性 : 「大竹伸朗・別海プロジェクト」及び「川俣正・三笠プロジェクト」からの考察
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概要
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筆者はこれまで美術教育の可能性を広げる新たな領域として,アートマネージメント手法の有意性を理論的に考察し提案してきたが,本論ではそれらの継続研究として,筆者が北海道で関わった「大竹伸朗・別海プロジェクト」及び「川俣正・三笠プロジェクト」という2つのアートプロジェクト形式の実践研究を,美術教育の観点から検証・考察するものである。これらのプロジェクトは北海道の牧場や旧炭坑町で開催した展覧会であり,「現場性」「コミュニケーション」「人間としての芸術家」を柱として,準備段階からの全ての<展示プロセス>自体を教材化したものである。これらの検証を通して,鑑賞する<場>を創造するというアートマネージメント手法における「複合的鑑賞体験」の有意性や効果を明らかにする。
- 2009-03-21
著者
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