高等学校美術科における彫刻題材の開発 : 「自然の中からかたちを取り出そう-ほのおのイメージ」の実践を通して
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概要
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本研究は,今日見られる多様な現代彫刻の表現形態の中で,特に抽象形態に焦点を当てて考察し,学校教育における題材開発を試みたものである。ここでは抽象形態を(1)具象をもとにした抽象化表現,(2)構成という概念の表現,(3)純粋なイメージの表現という三つに分類し,(1)の理論を背景に置いた「自然の中からかたちを取り出そう-ほのおのイメージ」という題材の実践を行なった。その結果,以前まで立体表現に対して苦手意識を抱くことが多かった生徒たちは,彫刻表現の喜びを味わうと共に,苦手意識を克服することとなった。従って,現代彫刻の多様な表現形態の中から効果的な題材を提示することで,彫刻題材の可能性が広がるということが明らかになった。
- 2009-03-21
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