高齢者美術教育の可能性 : 老人介護施設の粘土遊び実践に関する一考察
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概要
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本論文は生涯学習の観点から高齢者の美術教育の可能性を問う。具体的には美術活動を通した高齢者の生きがいと学びについて考察を進め,高齢者の創造的活動の意義を探るのが目的である。次いでこの理論を踏まえ,老人介護施設で三回行なった粘土による彫刻的な表現を試みたワークショップの実践を記す。そこでは人間の根元的な感覚である触覚に刺激を与えることによって高齢者に造形の喜びという提案をする。高齢者の「学び」を実現するためには,「教育」「福祉」「医療」が三位一体となって進められることが最も有効な手段であるといえる。
- 2006-03-31
著者
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