オープンアクセスの法的課題 : ライセンスとその標準化・互換性を中心に(<特集>オープンアクセス)
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概要
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本稿では,オープンアクセスの法的な課題として,著作権の利用許諾(ライセンス)の果たす役割について述べる。学術文献を共有し,情報の活用を促進する上では,著作権は障害になりかねない。これを解消する一つの手段がライセンスである。多様なライセンスが互換性を考慮しないままに開発・利用されると,再利用や複数の著作物の組み合わせによる利用の妨げとなるケースがあるため,ライセンスの標準化や互換性の確保が重要である。興味深いことに,再利用や組み合わせ利用に配慮することが特に重要な科学データベースについては,そもそも著作権を放棄し,パブリック・ドメインに帰属させることが望ましいとする立場も存在している。
- 2010-04-01
著者
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渡辺 智暁
クリエイティブ・コモンズ・ジャパン
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野口 祐子
クリエイティブ・コモンズ・ジャパン
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渡辺 智暁
国際大学グローバル・コミュニケーション・センター(glocom):クリエイティブ・コモンズ・ジャパン
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野口 祐子
クリエイティブ・コモンズ・ジャパン:国立情報学研究所:森・濱田松本法律事務所
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