ライティング能力と多読について

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概要

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英語多読を長期的に実践することによって、リーディング能力やその他の言語能力が向上するということが、これまでの研究で指摘されている。しかしながら、多読がライティング能力に及ぼす影響と両者の間の相関関係については、ほとんど研究が行われてこなかったというのが現状である。今回、通年の英語多読の授業を通して、学生が提出する読書記録を定期的に確認することによって、ライティング能力の向上がみられるという結果を得ることができた。しかし、上達度については、読書習慣(特にどの位のペースでどの位の量の本を読んでいるかということ)、読書に取り組む姿勢、調査以前から学生に備わっているリーディング能力に大きく左右されるということも判明した。この調査結果を基に、現在よりも効果的に英語教育を推進するためには、大学の英語カリキュラムおよび多読の授業において、ライティングとリーディンスの要素をいかに効果的に組み合わせたらよいかという問題を検討し、本稿を締めくくっている。

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