通常学校での学習指導要領改訂と特別支援教育
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概要
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通常学校に関する学習指導要領(2008年)と特別支援学校に関する学習指導要領(2009年)が改訂された.これらは,教育基本法改正(2006年)と学校教育法改正(2007年)と中央教育審議会答申(2008年)を受け,その路線上で改訂された.改正された教育基本法には初めて障害者条項が書き込まれたが,それはこれまでの権利保障運動の成果が反映された面と国家や自治体主導の教育計画に包摂されてしまう面との両側面を含んでいる.特別支援教育に関する通常学校での学習指導要領では,総則部分で大幅な改訂が行われた.その特徴は次の4点である.1)特別支援学校等の活用が初めて強調された,2)個別の指導計画や支援計画の作成が求められた,3)個々の障害の状態に対する指導が特化された,4)各学校での支援体制の確立が強調された.これらによって,特別支援教育の可能性は広げられたが,同時にそれを実質化する取り組みが求められている.
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