保育現場で好まれる歌に関する研究 : 歌詞の持つメッセージに着目して
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概要
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全国大学音楽教育学会共同研究「日本の童謡、子どもの歌の現状と分析」によれば、保育現場による推薦曲として、新沢としひこ作詞の歌が数多く挙げられている。 本研究では、現場からの支持を得ている新沢としひこ作詞によるいくつかの曲の歌詞に着目し、「体験」「想像」「表現」というカテゴリーに置き換えて分析を行い、なぜ多くの支持を得ているのかについて検討していく。 その結果、1)感性を育むためのキーワードである「体験」「想像」「表現」の3つが含まれており、豊かな感性の育ちを支えていること、2)単に「体験」「想像」「表現」の3つが含まれているだけでなく、それらは、「体験」→「想像」→「表現」という順序でつながっていることが確認できた。これらにより、保護者から子どもへ、子どもから大人へと好感的な心の循環が行われており、両者が同じ価値観を持って共感できる歌となっているのではないかと考えられる。
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