同一術者がクリップ,血管内の両方を行う場合のselection bias(<特集>脳動脈瘤治療のトピックス)
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
ある程度の症例をこなしている脳神経外科医が同一術者としてクリップ,血管内の両方を行う場合のselection biasについて,著者自身の個人的経験を基に私見を述べた.クリップ,血管内それぞれの技術的難易度を検討し,その他の因子(年齢,合併症,破裂時の重症度,また最近は特に患者の希望が重要な決定因子となりうる)を考慮して,今までの経験の基に自分の頭の中で考える.すなわちどちらが患者にとってメリットがあるか,よい結果を得るためには,どちらが自分にとってより容易であるかを考慮して決定するということである.わが国の血管内治療医は脳神経外科医が兼ねることが多く,クリップか血管内かという選択はそれぞれの経験に基づいて行われていることと思われるが,脳神経外科医が血管内治療も行えるというわが国の利点を生かしつつ今後の動脈瘤の治療が進歩発展することを期待する.
- 2010-02-20
著者
関連論文
- 同一術者がクリップ,血管内の両方を行う場合のselection bias(脳動脈瘤治療のトピックス)
- フィルターディバイスを用いたCAS後に特異な経過をたどった1症例
- 同一術者がクリップ, 血管内の両方を行う場合の selection bias
- 3. 同一術者がクリップ,血管内の両者を行う場合のSelection Bias(PS1-1 脳動脈瘤治療のトピックス,プレナリーセッション,テクノロジーの進歩と脳神経外科の未来,第29回日本脳神経外科コングレス総会)
- 脳動脈瘤の血管内治療 (特集 脳血管障害治療の進歩)
- 8.頸動脈ステント術の実際(頸動脈狭窄症の最近の動向)
- Enterprise VRDを用いた脳動脈瘤コイル塞栓術の初期成績