ロンドンの中・小規模TERRACED HOUSE 研究ノート(3)
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概要
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本稿はロンドンに一般にあり都市景観の主要な要素となっているTERRACED HOUSEについて町並み構成パターンを中心に調査した結果について記すものである。今回はロンドンの西部Queens Park 駅の北東に位置する地域、南をLONDON & NORTHWESTERN RAILWAY、北をHAMPSTED JUNCTION RAILWAY、西をSALUSBURY ROADそして東はKINGSGATE ROAD 並びにKILBURN HIGH ROAD に囲われた地区を対象とした。結果として30街路(家並としては60)1384住戸についてのデーターを収集し分析を行なった。分析方法については前回までの手法に加え「住戸ファサードリスト」と「街路両側におけるファサードデザイン関係図」を用いた。これまでの地区との比較でこの地区の特徴を述べると家並構成単位については鏡写しの2戸を組み合わせたもの(b)が88%を占め、これまでで最も多くみられた。 (b)と(c)を組み合わせて更に大きなパターンを成すもの(d)が今回はまったく見られなかった。(b)または複数の(b)と別の1戸を組み合わせて大きなパターンを成すもの(e)もみられなかった。家並に見られる建物の表面デザインの種類数という点では1種類(30%)、2種類(25%)、3種類(15%)、4種類(10%)、6種類(6.7%)そして7種類(10%)と多くの種類を含んでいる家並が多くみられた。全体構成についてはFLUHAM地区では(ア)単一のパターンを連続させるもの(32%)、(イ)家並を数区に分けそれぞれに別のパターンを並べるもの(街路による分節有)(12%)、(ウ)家並を数区に分けそれぞれに別のパターンを並べるもの(街路による分節無し)(43%)とこの3タイプで9割近くを占めており、象徴的な形態を成すものが多かったKENSAL GREEN 地区とは大きな違いがあった。道路の両側の関係ではシンメトリーまたはそれに近い関係にあるものが45%と多くあった。
- 2010-03-25
著者
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