レタス根毛形成とクロロゲン酸
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概要
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レタス芽生えを低pH条件下で培養すると,主根の伸長が著しく抑制されるが,根の吸水能を補償する形で大量の根毛が形成され,pH4程度までは地上部の生重量に大きな減少は見られない.この低pHによる根毛形成誘導は,地上部を切除した芽生えにおいては起こらないことから,地上部の存在が根毛形成に必須である可能性が示唆された.解析の結果,レタス地上部の抽出物中に根毛形成誘導に必須な物質が含まれていることが判明し,候補の一つとしてクロロゲン酸(CGA)が同定され,その根毛形成誘導活性が確認できた.形態形成におけるCGAの生理作用はこの研究が初めての報告となる.
- 2009-12-18
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