中学校理科教材の開発研究 -簡易エコボール教材の開発と実践-
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概要
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中学校理科第2分野の単元「自然と人間」における新規の理科教材「簡易エコボール教材(50分3コマ分)」の開発を行った.エコボールとは閉鎖生態系としての地球をモデル化したもので,群馬県立自然史博物館で1996年に作成されたものであり,透明球形のアクリル容器の中に砂,水,空気,生物をいれて密閉し照明をあてたもので,密閉後は外から餌を与えることや空気の流通は不可能となり,そのまま放置する.このエコボールに近いもの(以下簡易エコボール)を中学生が実際に自分達でつくり観察することによって「自然と人間」を学ぶことのできる教材を開発し,実際に実践した.授業実践は,秋田市内の中学校の3年生lクラスを対象に50分の授業を3回実施した初回はエコボールの説明を行い,エコボールのように生物が生き続けるためにはどんな条件が重要かを予想してもらった.2回目では中学生自身に簡易エコボールを作成してもらった.その後24日間簡易エコボールの様子を観察・記録してもらった.3回目では簡易エコポールの各班の観察結果から,生物に適した環境条件を考えてもらい,バランスが重要なことを伝え,さらに簡易エコボールの環境と地球環境を連動させた.授業後のアンケート調査結果から,開発した教材が十分有効であることが示された.
- 2009-05-30
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