「-」の概念にまつわる話2,3
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概要
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物理では,負電荷・引力・減少など,符号のマイナス(「-」)に多様な意味を持たせている.その上,数学を道具として用いるので,座標軸の正・負つまり向きがからみ,より複雑なものとなる.ここでは,高校物理の教科書で「-」に持たせている概念を整理し,かつ一昨年の授業の中で直面した,電気的引力とベクトルの減法,電子の電荷-eの「-」および電子と陽子に働くローレンツ力の向き,の3点を取り上げている.そして,今後「-」について大きな障害なく,その概念の多様なからみ合いに示される物理の,自然の持つ面白味をどう把握させてゆくか,指導上のポイントを探っている.
- 1986-09-10
著者
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