ふたたび,二つの直線電流の間に働く力について : 物理教育の問題として(<特集>電磁気学通信討論)
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概要
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この保留扱いになった私の論文は,私の二直線電流間の力を特殊相対性理論の立場から導き出すことを試みた論文に対する染谷氏の批判に反論するものであった.先の私の試みは,論文の中で自ら指摘しておいたとおり,「厳密な正確さ」には欠けていたが,青野氏・平山氏の指摘のとおりに修正すれば(たとえば,もとの論文の式(22)の2倍から青野氏の指摘によるクーロン力を差し引く)「厳密に正確な」ものとなる.私は染谷氏の批判を,オーソドックスなロレンツ変換をふまえた立場からの物理学的に正しい批判である,とは考えない.青野氏・平山氏の教示によって,私の取扱いは「厳密に正確であって,かつ面白い」取扱いになりえたのだと思う.討論期間中に染谷氏と討論したが,私の所論を変更すべき理由は何もないと私は考えるので,以下には1984年8月14日に受理された保留論文をそのまま書き,さらに,討論参加のさい提出した補足(1984.12.11受理)を付け加える.私の見解はこれらの中に明解に述べられていると思うからである.
- 1986-03-10
著者
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