自由落下法による重力加速度の測定 : 空気抵抗の影響
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概要
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最近ICやLSI,マイコンなどの普及によって重力加速度の測定方式が振り子の方法だけではなく自由落下法も利用されるようになってきた.ところが空気中の自由落下法では,従来の振り子の方法では無視できていた空気抵抗の影響が表面化してくる.つまり半径lcmの鉄球を2m落下させた場合空気の慣性抵抗を無視すると重力加速度の値に0.2%程度の誤差が生ずる.この誤差を避けるためには真空中で測定するか,或いは流体中の自由落下であることを前提としなければならない.ここでは球状物体が流体中を自由落下する問題を解き,空気中の場合の空気抵抗による影響を計算し,更に水中の自由落下についても考察した.
- 日本物理教育学会の論文
- 1981-12-10
著者
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