金属棒の縦振動の観察とヤング率の測定
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概要
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周波数が連続的に変化できる交流を電磁石に流して,軟鉄棒を縦振動させることにより,棒の固有振動数を求めた.即ち,水平に置かれた軟鉄棒の一端に電磁石を近づけ,他端にコンデンサマイクを軽く触れさせる.マイクでとらえた振動はシンクロスコープで波形として観察する.電磁石に流れる交流の周波数を低い方から次第に上げていくと,軟鉄棒の基本振動,2倍振動,3倍振動……に相当する周波数で軟鉄棒が共振し,シンクロスコープで観察できる波形の振幅が極大になる.このときの周波数を調べる.これはクントの実験に替わるものである.この実験方法は,基本振動だけでなく倍振動も観察できる.精度の高い固有振動数を求めることができる.クントの実験における気柱の共鳴のような中間現象を伴わないので直観的に理解しやすい等の特長があり,学生実験として適切である.
- 1982-11-30
著者
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