気体の比熱比に関する高校生向け実験方法の開発
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概要
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液体や固体では,熱を加えても物体のする仕事はごく小さいが,気体は熱膨張が大きいため,仕事が顕著にあらわれる.したがって気体を用いればU=JQ-Wの関係を定性的に検証することが可能である.そこで,丸底フラスコを加工した気体容器と簡易なサーミスタ温度計を用いて気体の定圧加熱および定積加熱について加熱時間と気体の温度上昇の関係を調べたところ明確な差異が認められた.また,授業で生徒に実験を行わせたところ同様に差異が認められた.このことから,いままで高校物理では講義のみに終っていた熱力学第一法則の説明に実験を加えることが可能となった.
- 日本物理教育学会の論文
- 1980-09-25
著者
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