個人学習法による物理I・IIの授業
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概要
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高等学校も全員入学に近い状態になり,生徒の興味・能力も多様化してきている.従来行なわれている生徒受身の注入形の物理の授業では「興味がもてない」,「ついてゆけない」,「おもしろくない」という生徒が多くなってきている.特に文科系の生徒にその傾向が著しい.そこで生徒の物理嫌いを少しでもなくすため,興味をもって積極的に物理の授業に取り組ませるためにプロジェクト物理の個人学習法を高等学校の物理I・IIの授業で実施した.将来物理を必要とする生徒,しない生徒のいつれにも興味深く積極的に学習できるように多くの実験教材・問題演習・読書・視聴覚教材等,多様な教材を準備した.生徒はその教材表の中から自分の能力・興味に応じた教材を選択し,学習計画をたてて学ぶ個人学習法による授業を行なった.その結果生徒は以前より積極的に生き生きと物理の授業に取り組むようになり,評判もよかった.
- 日本物理教育学会の論文
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