随伴性の心理学 : 理論研究と説明モデルについて
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概要
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本論文は,随伴性の心理学のパラダイムにおいて使用される説明モデル(外的な説明モデル・内的な説明モデル)の使用について,科学一般の思考方法として述べ,説明モデルを使用した理論研究について関係を考察するものである。外的モデルとは,観察可能な変数のみを使用した説明モデルで,観察され,記述,数量化された独立変数,および,従属変数を使用したものである。内的な説明モデルは,実験結果や調査結果などによって得られる,観察可能な変数(データ)を利用して,その結果,媒介変数を推測して構築したモデルである。理論研究によって推測される現象は,現時点では観察されていない,もしくは,存在していないものでも,未来において観察可能になり,また,未来社会において出現する可能性があり,そして,現時点では,予測も理解も存在も確証されていない,未来に生じる可能性のある問題に対する対処法も現時点で推測でき,そして,その問題が発生した時点で即時的に対処できる可能性があるという利点がある。換言すると,理論研究を行わず,現時点で観察可能な現象のみで説明モデルを構築することだけに専念すると未来に生じる問題に対して,事後処理しかできなくなる可能性があるということである。外的,または,内的な説明モデルを構築することによってその規則性や必要性から,まだ,発見されていない未知の現象を推測する場合がある。
- 駒澤大学の論文
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