鐵筋コンクリート柱振動の理論的研究
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概要
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從來の振動理論は、應力度と歪度の比は常數として所論を進めてゐるが、本論文はコンクリートの應力度と歪度とは或函數の關係に在ることを前提として理論を取扱ひ、その結果を數例に適用して、鐵筋コンクリート獨立柱の地震による影響を考察してゐる。今迄共鳴現象として怖れられたものも、それは理論の缺點より來るものであり、數例に見る如く、その結果は不利なる状態に置かれて尚充分なる抵抗力を持つものである。本論文に於ては一般的結論を得ること困難なりし爲、從來の耐震計算により得たる斷面は豫期した最惡の状況に置かれた時、幾何の最大應力度を生ずるものであるかを求め、又許容應力度以内に止まるには幾何の震度であれば好いかを、數例に就いて之を檢討し、以て從來の耐震計算の適否の一面を窺ひ、その安全性を考究したものである。
- 社団法人日本建築学会の論文
- 1934-04-15
著者
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