施設介護実習における教員・学生の評価から見た学生の目標到達度
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概要
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介護福祉士養成過程において現場実習の役割は、講義、演習で学んだ知識に基づいて利用者との関わりを深め、利用者の求めている介護の需要に関する理解力、判断力を養いチームの一員として介護を遂行する必要性や多くの体験を積むことが出来る。本研究は、介護実習終了後、教員による担当学生の評価と、学生による各実習の評価表に基づいて自己評価の分析を行い今後の実習指導の課題を明らかにすることを目的に行った。結果、実習は、基本的な日常生活の援助の体験を擦ることが出来、利用者の介護の必要性を学習する場となり、学生は段階実習を重ねるごとに高い到達が得られている。学生と教員の評価を比較すると、学生の方が低く付ける傾向にあり、学生は学習の結果を考察し文章にすることを目標達成が不十分、難しいと感じている。記録について観察力をつけること、他者の記録を読むこと、書く習慣をつけることなども重ねて指導を行っていきたいと考える。また、介護実習の目標に対して、目標が達成できていても、学生の自己評価が低いことから目標に対しての自信のなさが伺えた。今後学生の学習達成度と学生の自信につながる実習指導を検討していく必要性があることが示された。
著者
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