小児看護学実習における「ヒヤリハット」体験と学生が認識した要因の分析
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概要
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小児看護学実習において学生が体験した「ヒヤリハット」の場面と、学生が認識したその要因を明らかにし、小児看護学実習での事故防止に関する指導を検討することを目的に、学生107名を対象に調査を行った。その結果、学生の「ヒヤリハット」の場面は[ベッドからの転落の危険性][その他の転倒転落の危険性][外傷の危険性][ルートトラブルの危険性][状態悪化の危険性][誤飲の危険性]に分類された。また、学生が認識した要因は<安全に対する注意の欠落><安全に対する認識の甘さ><患児の精神面の影響><技術不足><運動発達の特性の認識不足><設備上の問題>に分類された。学生の過度な緊張や気の緩み、小児についての理解不足が「ヒヤリハット」の場面につながっており、学生が適度な緊張感を維持できるよう援助することや、学生が早期に患児の全体像を把握し、個別性を考慮した事故防止対策を行えるように関わることの必要性が示唆された。
- 日本小児看護学会の論文
- 2007-03-20
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