看護学生が認識した重度の障害をもつ人への接近過程とその要因
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概要
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本研究の目的は、重度の障害をもつ人を理解し接近していった過程とその要因に関する学生の認識を明らかにすることである。対象は、2004年度に療育施設において実習を行った本学看護学科3年次生68名である。実習記録を分析した結果、学生が重度の障害をもつ人を理解し接近していった要因であると認識している記述内容は、【学生がかかわることにより利用者の反応の変化を見出せたこと】【スタッフの指導・助言】【利用者の反応を観察し、その意味を考える】【利用者に近づきたい思いやそのための行動】【スタッフの利用者へのかかわりをみたこと】【利用者側の要因】【振返りによる自分自身の変化】【利用者の家族とのかかわり】の8カテゴリーに分類された。学生がかかわることにより、利用者の笑顔やリラックスした反応があった時、学生は利用者を理解し接近できたことを実感し、大きな喜びを得ていることが推測できる。また、スタッフのかかわりを見たことや、指導・助言は、利用者の理解や接近に大きく影響していた。利用者を理解したい思いは、学生の積極的なかかわりや援助の工夫に繋がっていた。
- 2007-03-31
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