在宅脳血管障害者が寝たきり状態になる時期と要因
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概要
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在宅脳血管障害者の療養経過期間と症状および廃用症候群,ADL,介護内容との関連を分析し,寝たきり状態となる時期,寝たきり状態に影響する身体的要因を調べ,長期療養支援の示唆を得ることを目的とした.対象は訪問看護を利用している脳血管障害者490人である.平均年齢は77.6歳,要介護度は平均3.62,Barthel Indexの平均は38.9であった.発症から調査時までの経過年数は平均7.3年(0.3〜36,±6.5)であった.経過年数を4区分し,症状および廃用症候群の出現頻度とADLの変化をみた.発症後73〜108か月に下肢関節拘縮,再発作の出現頻度が高く,Barthel Indexは43.9から30.7に低下し,行動範囲が屋内となり,寝たきり状態となった.さらに,経過期間を6年末満と6年以上の2群に分け,影響要因を検討した. 6年未満群は再発作がない,屋外へ外出,下肢関節拘綿がないであった.寝たきり化の予防にはこれらの要因に対する継続的なケアの重要性が示唆された.
- 2007-03-15