創出される表象空間 : 遍路道再生運動の事例から(第1部 空間の表象,<特集>文化人類学の現代的課題II)
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概要
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特集文化人類学の現代的課題II第1部 空間の表象投稿論文1. 聖なる空間の現代的変容をめぐって (1) 聖なる空間をめぐる諸研究 : 宗教地理学と「空間論的転回」 (2) 巡礼の空間論的再考 : 地理学,社会学,宗教学の視点から (3) 巡礼とツーリズム : 宗教とツーリズムの観点からの聖なる空間2. 遍路道再生運動とその社会的背景 : 平成遍路ブームと架橋時代3. 徳島県「四国いやしのみちづくり事業」 : 歩く道から表象の道へ (1) 理念と概要 (2) 事業の構造と登録地域 (3) 鴨島町「四国三郎をまたぐ最後まで残った空海の道」の場合 (4) その他のサブルート4. 考察 : 宗教・ツーリズム・地域のコンテクストから (1) 宗教的のコンテクストから (2) ツーリズムのコンテクストから (3) 「地域」のコンテクストから5. おわりに : 遍路道再生運動と聖なる空間のゆくえIn this paper, the author discusses "Pilgrims' Footpaths Renewal Movement (PFRM)" that has become popular in modern Shikoku Henro pilgrimage. The purpose of this paper is as follows: 1) to add an observation on a challenge of reorganization of modern sacred space by focusing on pilgrims' ways. 2) to suggest emphasis on local communities in arguing cases of folk religion and tourism. PFRM is a phenomenon named by the author to indicate "a series of trials to rediscover and restore pilgrims' footpaths and pilgrimage-related cultures, to share them as assets by four prefectures in Shikoku and to appeal them to both inside and outside of Shikoku." The movement originates in an idea to reconsider that pilgrims' footpaths are the historical heritage with one-thousand-year-tradition and folkways such as Settai, provision of food or other necessities to pilgrims, are inherent culture. It also aims to appeal the importance of "Path of prayers," deconstruct them cleverly and make use of them as resources of tourism and local communities making. The author takes up a project that started in 2000 by the then prefectural governor of Tokushima, explains its overview and analyzes it from viewpoints of folk religion, tourism and local communities. The author then examines significance of PFRM, reorganization of sacred space and expected behavior and attitude of local people in each of the above three contexts.
- 慶應義塾大学の論文
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