ログの重要度に基づく優先キューイングと集約による無線リンクを考慮したログ転送の効率化(ポストIPネットワーキング,ネットワークモデル,インターネットトラヒック,TCP/IP,マルチメディア通信,ネットワーク管理,リソース管理,プライベートネットワーク,NW安全性及び一般)

概要

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ネットワークの運用管理において,各ホストのOSやアプリケーションが出力するログは,誰が,いつ,何をしたのかを表す重要な情報である.近年では,セキュリティ管理・監査・フォレンジックなどの観点からもログは欠かせないものとなっており,監査などの用途にも耐えうるように高信頼なログ収集が求められている.また、ログ収集の対象が従来のサーバだけでなくクライアントにまで広がり、モバイル端末からの無線リンクを経由したログ収集が必要とされている。ログの収集にはUDPによるトランスポートを基本としたSyslogプロトコルが広く用いられ、収集の信頼性を確保するためにTCPの利用が広がっている。しかし、TCPは通信制御にログの重要度を考慮しないため、重要なログの送信が遅延する問題があり、無線リンクにおける通信の断絶がこの問題を助長する。本研究では、UDPとアプリケーションレベルでの確認応答を組み合わせ、ログの重要度に基づく優先度キューイングに加えログの集約を行うことで、重要なログの転送時間と送信データ量の双方を削減する方式を提案する。
2009-09-03