両側相関を用いた電子透かしの検出

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概要

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電子透かしは,ノイズやJPEG圧縮などの画像への攻撃に耐性を持つ必要がある.耐性を持つ埋め込み手法として相関情報を用いた埋め込みが知られているが,従来法では正方向の相関しか用いられてなく,原画像の離散コサイン変換(DCT)係数と透かし信号との相関が負であった場合,相関値が低下してしまうという問題があった.本研究では,両側相関を用いた電子透かしの検出を提案する.この手法は,透かしの検出の際,透かし信号と透かしが埋め込まれたDCT係数との相関の絶対値を利用することで,相関が負の場合の透かしの耐性の向上を図っている.最後に,提案手法の有効性をシミュレーションによって検証する.シュミレーション結果からJPEG圧縮,ガウシアンノイズ,クロッピングに対する耐性が向上していることがわかった.
2009-09-17

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