平面投影に基づくステレオ視における隠ぺい領域の除去(画像認識,コンピュータビジョン)
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概要
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ステレオ画像間の射影変換行列を用いて一方の画像を射影変換し,もう一方の画像との類似度から高さをもつ対象物を検出する「平面投影に基づくステレオ視」では,対象物の領域と同時に一方の画像において対象物により隠ぺいされている平面上の領域が検出される.カメラ間の距離が短い場合,平面上に検出される隠ぺい領域は小さいため問題にならないが,カメラ間距離が大きくなると隠ぺい領域は対象物以上の面積をもつようになり,対象物の存在位置を正しく求めることが困難になる.本論文では,平面投影に基づくステレオ視により検出された領域の輪郭と,原画像中のエッジを比較することにより,対象物領域と平面上の隠ぺい領域を分離する手法を提案する.本手法により,カメラ間距離が大きい場合においても平面投影に基づくステレオ視が利用できるようになり,複数台のカメラで同一エリアを異なる視点から監視する状況において,既存の単眼カメラを組み合わせた平面投影に基づくステレオ視システムが構築できるようになる.4車線の道路をまたぐ歩道橋上の両端にカメラを設置し,撮影したステレオ画像から歩行者及び車両を検出する実験により,本手法が平面上の隠ぺい領域の除去に有効であることを示した.
- 社団法人電子情報通信学会の論文
- 2006-08-01
著者
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