モバイルネットワークにおける共有木を用いたマルチキャスト方式(<特集>シームレス通信サービスのためのネットワーキング技術論文)

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概要

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既存のマルチキャスト方式では,ルータは個々のグループのトリーを個別に管理するためルータが高負荷となる.また,モバイルネットワーク環境下においては,端末の移動により生じるグループ参加処理に遅延時間を要する.更に端末の移動が頻繁に起こると,端末のグループへの参加,離脱処理が多発し,ルータは高負荷となる.そこで本論文ではこれらの問題を解決するために,共有木を用いたマルチキャスト方式を提案する.提案方式では,共有木を構築し,複数のマルチキャストグループを一つのトリーで管理することで,管理トリー数が少なくなり,ルータの負荷が小さくなる.また,共有木には複数のグループが含まれているため,端末の移動時のグループ参加処理に要する遅延時間も小さくなる.提案方式を複数のネットワークモデル,移動モデルで,計算機シミュレーションを行った.その結果から提案方式の有効性を示した.
社団法人電子情報通信学会の論文
2006-08-01

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