階層型Mobile IPv6における自律的負荷分散方式(ネットワーク)

概要

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階層型Mobile IPv6 は,ハンドオーバ時におけるバースト的なパケットロスやパケット転送遅延時間の増大等の問題を解決する方式として提案されている.この方式は,ローカルで位置惰報管理を行うMobility Anchor Pointを導入することで,位置登録時間の短縮と制御トラヒックの削減を実現する.また,多階層Mobility Anchor Pointを利用した制御方式が最も効率的にMobile Nodeを誉理できる方式として考えているが,従来方式は特定MAPへの負荷の一極集中が起こりかねないという問題を抱える.そこで本論文では,多階層Mobility Anchor Pointにおける自律的負荷分散方式を提案する.本方式ではMobile Node の移動速度に依存することなく,Mobility Anchor Point間での負荷分散を実現することができる.また,この方式ではMobile Nodeの移動速度に着目することにより,バンドオーバ時の通信品質劣化の原因となるHome AgentへのBinding Update数の削減も可能とする.
社団法人電子情報通信学会の論文
2005-01-01