山村観光に関する研究 : 九州中央山地を対象として(自由論題論文,1995年秋季大会)
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概要
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豊富な森林を有する山村における観光レクリエーションの動向を,九州中央山地にある椎葉村(宮崎県)と水上村(熊本県)を対象として分析した。平成6年の椎葉村への来訪者数は約15万人,水上村へは約24万人であった。来訪者の宿泊日数は平均1日であり,日帰りの来訪者が圧倒的に多い。これに対して2村は,平成7年3月に観光振興計画を樹立したが,つぎの3つの基本的要件が十分に備わっていない。第1は、森林環境の保全,とくに天然林の保存と自然林の造成への対策が考慮されていない。第2は,自然環境,山村文化(史跡・伝統芸能等)を知的探求の場として都市住民等が生涯教育の観点から利用する施設の計画が十分ではない。第3は,第3セクターの設立計画がないことである。資本の少ない山村では,第3セクターが,地元産業の活性化と住民の雇用拡大につながるような方向で観光事業を行う必要がある。さらに,椎葉村,水上村の宿泊施設数からみて,来訪者の急増は,受け入れ困難となることから,観光振興計画は,基本的なものから段階的に進めなければならない。
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