大学生における学業と職業の接続に対する意識と大学適応 : 自己不一致理論の観点から
スポンサーリンク
概要
- 論文の詳細を見る
This study examined how Japanese university students think about connection between study activity in university and their future occupation and whether consciousness about the connection is related to their adaptation from the view point of ideal and perceived connect situation. Three hundred twenty five university students completed a sheet of questionnaire consisted of Scale of Consciousness about Connection between Study and Occupation, the Occupational Readiness, the Goal Consciousness and the Passivity in the area of study and class . Ideal and Perceived connection score were calculated by two subscales resulting from factor analysis for the Scale of Consciousness about Connection between Study and Occupation. Based on the ideal subscale scores, two types of consciousness about connection between study and occupation were yielded (Ideal group and No-ideal group). Ideal connection score of Ideal group (M=31.83) was significantly higher than that of No-ideal group (M=24.83). Correlation analysis suggested that there were negative relation between discrepancy score between ideal score and perceived score in Ideal group and score of occupational readiness and goal consciousness (r=-.72〜.52) and positive relation between the discrepancy score and passivity in the area of study and class (r=.43〜.58). However, such relations were not seen in No-ideal group. These results suggested that consciousness about connection between study and occupation may have important role for adaptation to university in Ideal group.
- 日本キャリア教育学会の論文
- 2005-08-31
著者
関連論文
- 学業志向的な大学進学動機を有した大学生の「生徒的-非生徒的学業態度」--「学業に対するリアリティショックとその対処」モデルの背景の質的検討
- PE073 大学生の学業に対するリアリティショックと学業適応(1) : 大学進学動機による学業に対するリアリティショックの差異
- 学校適応はどのようにとらえられるのか(自主シンポジウムA2)
- PC032 大学生の自己開示の範囲・程度と被理解感の関連についての検討(1) : 学内・学外の友人関係の比較
- PC017 大学生における職業展望浮沈曲線とアイデンティティの関連
- J028 学校適応はどのようにとらえられるのか(2) : 適応理論間の対話から探る学校適応(自主シンポジウム)
- PC2-01 自己中心性バイアスについての説明が後の相互作用に及ぼす影響 : 1対1コミュニケーション状況を用いた検討(社会)
- 大学生の学業に対するリアリティショックと学業・授業意欲低下の関連--Locus of controlの高低に応じた関連の違いの検討
- P6-9 大学生の生徒化と学業適応(1) : 縦断的面接調査による質的検討(ポスター発表)
- 大学生における「学業に対するリアリティショック」尺度の作成
- 成人前期(25-39歳)有職者における仕事意味づけと目標意識
- 成人期以降の研究(フリーテーマ,心理科学研究会2006年春期研究集会概要)
- 大学生の学業適応を捉える視点--「学業における大学生と大学のミスマッチ」と「生徒化」から初期適応を捉える試み
- 大学進学動機と学業取り組み態度、学業・授業意欲低下との関連
- 大学生における学業と職業の接続に対する意識と大学適応 : 自己不一致理論の観点から
- 大学生の学業環境に対する適応 (3) : 学生の学業に対する不満・問題への対処に関する2年目の追跡調査から(日本青年心理学会第12回大会)
- 大学生の時間的展望の構造に関する研究(II) : 過去・現在・未来の出来事に対する評価(日本青年心理学会第12回大会)
- 大学生活における意味づけの変容と適応の関連の研究--大学一年生を対象とした縦断的面接調査より
- PE010 大学生の学業環境に対する適応(2) : 新入生は学業に対する不満・問題にどのように対処しているのか(ポスター発表E,研究発表)
- PH1-32 成人前期有職者における仕事意味づけの変容の検討 : 二方向の仕事意味づけをもたらす「仕事不満・ストレス」に着目して(発達)
- 転職の要因に関する心理学的研究の概観
- 成人前期(25-39歳)有職者における転職観の検討
- 転職理由が現職のwell-beingに及ぼす影響--成人前期(25-39歳)転職経験者を対象にした検討
- 職業確立段階の有職者を対象にした転職理由の検討--キャリアおよび生涯発達的観点から
- 社会人にとって働くということ--転職をめぐる有能感 (特集 若者が働くということ--発達心理学的な視点から)
- PF022 職業探索・確立段階における就労者の転職理由の分析(2) : 転職を考えたときの「自己の能力不足認識」の高さに着目して(ポスター発表F,研究発表)
- 転職経験と職業生活のwell-beingの関連の検討--職業確立段階における3年超の組織勤続者を対象にして
- PF037 仕事価値の概念についての考察
- PA028 成人前期有職者における仕事満足の目標意識に与える影響
- 教師は子どもの作品の何を評価するのか?(児童発達分科会,分科会,心理科学研究会2006年春期研究集会概要)
- 人生構築理論の構築に向けて(青年分科会,分科会報告,心理科学研究会2010年春期研究集会概要)
- テーマ:未来を創る青年とどのように関わるか(全体シンポ報告,心理科学研究会2010年春期研究集会概要)
- 時間を生み出す装置としてのディスコミュニケーション(青年分科会,分科会,心理科学研究会2009年秋季研究集会概要)
- 大学1年生における学業に対するリアリティショックとその対処 : 学業を重視して大学に入学した心理学専攻の学生を対象とした面接調査から
- (12)大学生の学業に対するリアリティショックと学業適応(3) : 大学生の生徒化という観点からの検討(研究発表III)
- 大学生の時間的展望の構造に関する研究(I) : 新入生は自らの過去・現在・未来をどのように構造化しているのか(ショートタイムセッション,研究発表B)
- PB032 大学生における学業と職業の接続に対する意識と学業・授業意欲 : 学業と職業の接続に対する理想と現実の差異という観点からの検討(ポスター発表B,研究発表)
- 大学生の学業に対するリアリティショックと学業・授業意欲低下の関連--Locus of controlの高低に応じた関連の違いの検討